当店は長野県小諸市に代々暖簾を構える米屋です。家族経営ならではの顔の見えるサービスで、弊店にしかできない正直な商いで、また生きていく上で大切な「衣食住」のうちの食を支える「米」をこの土地に代々続く農家さんとの関係の中で、安全で安心なおいしいお米を提供しています。

「古久庄(こくしょう)村松商店」は、1844年天保の時代、飯山藩城下にて「古久屋庄左衛門」と称し、材木商を生業としてはじまりました。
4代目が小諸に店を開くにあたり、父祖の思いを受け継ぎ、時代に則すため、旧店名の略称を冠して「古久庄 村松商店」とし、米穀卸売業として今に続いています。
家訓として、以下の様なものが残っています。

「商売は細く長くのお付き合い。感謝を忘れず、嘘をつかず、儲けは二の次」
「商人八訓」
一、先づ朝は召使より早く起きよ
一、十両の客より百文の客を大切にせよ
一、買い手が気に入らず返しに来たらば売る時より叮嚀にせよ
一、繁昌するに従つて益々倹約をせよ
一、小遣は一文よりしるせ
一、開店の時を忘るな
一、同商売が近所に出来たら懇意を厚くし互に励めよ
一、出店を開いたら三ヶ年は食料を送れ
「商人の本分を忘るな」

読む度に商いは社会の一部であること、その商いにおける姿勢、身の丈であることを教えられます。
今の世の中だけでなく、先の世も推し量りつつ、武士道ならぬ「商人道」を進んでいきたいと考えています。